プロドラマー 高橋遥平さん「常にドラムを思いっきり叩ける環境だから新たな選択肢が生まれる」
ドラマーにとって演奏する場所の確保は常につきまとう問題です。防音マンションと謳っていても生ドラム不可の物件は多いのが現状。でも、サウンドプルーフなら24時間本気でドラムを叩けて、自分専用のセッティングのドラムセットを置くことができます。今回は「サウンドプルーフ プロ田園調布」をご自身の練習だけでなくドラムレッスンやレコーディング、ライブ配信などのお仕事にも活用しているプロドラマーの高橋遥平様に、サウンドプルーフをどのように活用しているかお話を伺いました。
動画と記事を合わせてご覧ください。
short ver.
[出演] 高橋遥平 / (楽曲)Gvidon – Safe to Relax
最初に叩いたのは「コンドルは飛んでいく」
-高橋さんにとって音楽の魅力はなんですか
音楽を聴いたときに何かしらの感動をもらえたり、演奏する側としては与えたりできることです。曲を聴いて楽しい気分や悲しい気分になることは誰しもがあると思いますが、音楽を勉強していくことでそういう気分になる仕組みが論理的に理解できるようになります。曲のフレーズや歌詞、コード進行などで、作曲者の意図を感じられる瞬間は面白いですし、音楽の奥深さを感じますね。
-音楽を始めたきっかけを教えてください
もう記憶が曖昧なのですが、最初はエレクトーンを自分からやりたいと言ったような気がします。両親が楽器をやっているとか音楽が溢れているような家庭では全くなく、どういうわけか自発的に音楽をやりたがったみたいです。
ドラムは小学校4年生の時にクラスで発表会をやるためにドラマーが必要で、そのオーディションを受けたら受かったのがきっかけです。曲は「コンドルは飛んでいく」だったかな。とにかくそれがドラムとの出会いです。
高校生の時にギターに挑戦した時期もありましたが、コードのCが抑えられなくて断念しました。そこからは15年くらいドラム一筋です。高校生の時にDream Theaterという海外のプログレッシブ・メタルバンドに出会い、ドラマーのマーク・ポートノイには大きな影響を受けました。
ドラムレッスンが音楽で生計を立てるきっかけに
-現在は音楽を仕事にされてますが、どのようなお仕事内容ですか
アーティストさんのライブサポートやレコーディングを担当しています。あとはサウンドプルーフに入居してからはこの部屋でドラムのマンツーマンレッスンやライブ配信も行っています。レコーディングをこの部屋で行うこともありますね。
-実際にお金を稼げるようになるまでには苦労もあったのでは
そうですね。音楽を仕事にしようと思ったのは高二の進路面談の時で、その時は何か進路を決めなくちゃいけないから覚悟を決めようという感じの漠然としたものでした。練習してうまくなればなんとかなるだろうと。
それで音楽の専門学校に入ってバンドを組み、このバンドで売れて食っていくぞと意気込んでいましたがうまくいきませんでした。専門学校の卒業時点では全然音楽の仕事なんてなかったので、アルバイトをしながら誰かのライブサポートをやったりして活動をなんとか続けていた感じです。
アルバイトを辞めて音楽1本で食べていけるようになったのは、26歳くらいからかと思います。23歳くらいから知人と共同で始めていたドラムレッスンの依頼が増えてきて、音楽の収入が安定してきたのがきっかけです。
サウンドプルーフは念願の生ドラム可物件だった
-サウンドプルーフを選ばれた決め手を教えてください
元々防音マンション自体は検討していて、ネットで調べたりしていました。生ドラムがいつでも叩ける環境が欲しいというのと、ドラムレッスン用の場所を固定で確保したいというのが大きな理由です。
ただ、防音マンション自体は世の中に結構あるんですが、検索していいなと思った物件でもよく見ると小さく「生ドラム不可」と書かれているのが多いんです。「やっぱりここも駄目か…」といつも思っていました。
半年間探し続けていたんですが、2022年の3月に「サウンドプルーフ プロ田園調布」が完成しているのをたまたま見つけて速攻応募しました。生ドラム可と明記してありましたし、一度内見に来てその瞬間に入居を決めた流れです。
ドラムをいつでも叩けることで仕事を増えた
-サウンドプルーフに入居してよかったと思う点を教えてください
やはり思い立った時にドラムをいつでも叩けることです。僕個人の練習量は明らかに増えましたし、ドラムをいつでも自由に利用できる空間が確保できたことで仕事にもいい影響が出ています。
-ドラムレッスンのお仕事にはどのようないい影響がありますか
ドラムレッスンに関しては、個人でYT DRUM STUDIOというスクールを運営しています。これまでは生徒さんの希望する場所のリハーサルスタジオを予約していただいて、そこに私が出向くという方法をとっていました。サウンドプルーフに入居してからは、僕が出向く頻度は減り生徒さんにここまで来てもらうようになったので、私の移動時間が減ったのと生徒さんが負担するリハーサルスタジオ料金も減らすことができました。
あとは常にこの部屋の同じドラムセットを叩くことで、前回との違いや成長具合が非常にわかりやすくなりました。レンタルのリハーサルスタジオだと毎回ドラムセットが違うので、やっぱり音も変わってしまいます。同じ環境でプレイを録音することで比較がしやすくなりますし、慣れたドラムセットを毎回使うことで生徒さんがプレイに集中できるのが素晴らしいです。
-レコーディングやライブ配信についてはいかがでしょうか
レコーディングのお仕事に関しては、サウンドプルーフに入居してから明らかに増えました。通常のレコーディングは参加するエンジニアさんたちのスケジュールを合わせてレコーディングスタジオを抑えて…という手間もコストもかかりますが、今はこの部屋に来てもらえればいつでもレコーディングができる。この手軽さは依頼のしやすさにもつながっているのかなと思います。
部屋の響きもエンジニアさん曰く全然大丈夫だということです。
ライブ配信に関してはサウンドプルーフに入居後に、自分専用の環境を作れることを活かして新たに始めた取り組みです。ありがたいことに反響もいただいていますし、仕事が増えたカテゴリーもあります。
まさにライブ配信が当てはまるんですが、サウンドプルーフに入居して本当によかったのが「選択肢が増えたこと」です。ライブ配信はこれまでの環境だとやりたくてもできなかったことですが、やろうと思えばできるようになったのは間違いなくサウンドプルーフのおかげ。これは自分にとってかなり大きな変化だと感じています。
最初は音漏れしていないかドキドキしましたが大丈夫でした
-部屋の内装や環境について思うところはありますか
白が基調ですごく清潔感があるのがお気に入りです。レッスンを受けに来る生徒さんからも「素敵な部屋ですね」と言ってもらえています。
今後考えていることとしては、マイクを立てる用に骨組みを取り付けたいなと。デッドスペースになっている部分にDIYでラックを組んでいき、研究室みたいな部屋にするのが憧れです。
-響きに関してはどうでしょう
天井が吸音材になってるのでわりと抑えられているとはいえ、シンバルの音の反響は強く感じます。だから、普段演奏するときはカーテンを閉め壁に毛布を吊るして、デッドの状態を作るように工夫しています。
防音とはいえ、最初は外に音漏れしていないかドキドキしましたね。友達を呼んで外で音が全然聞こえないのを確認しながら叩いてました。叩く前に毎回ドアが2枚とも閉まっているか確認するんですが、叩き始めて「あれ?閉め忘れていなかったっけ」でまた確認に戻るみたいな(笑)。要はこれまではマンションで思いっきり叩ける環境が考えられなかったので、なかなか精神的なタガが外れなかったんです。でも、結局音漏れはしないという確信を得て、入居半月くらいで全力でドラムをぶっ叩けるようになりましたね。
-周辺環境やサウンドプルーフの共用部についてコメントお願いします
ライブなど仕事の現場が横浜エリアのことが多いので、一本で出られる東横線沿いは便利です。田園調布ということで散歩をしていても環境はいいですし、ちょっと変な言い方ですが自分が上級な人間になったような錯覚を覚えてしまいます(笑)。
とはいえ、別にそんな高級なお店に頻繁に行くということはなく、お気に入りなのは環八沿いにある薩摩っ子ラーメン。濃厚な豚骨でパンチがあって美味しいですよ。
共用部で印象が強いのはエントランスですね。ずっとモニターでMVがかかっているので、音楽に関係ある場所という雰囲気が出ているのがいいなと。外からもそれが見えて、最初は無音で映像だけ流しているのかと思いましたが、扉を開けると音が聞こえてくる。「本当に防音性能が高いな」といつも開けるたびに思います。
ミュージシャンとしての可能性が広がるサウンドプルーフ
-最後にサウンドプルーフを検討中の方にメッセージをお願いします
ドラマーにとって、いつでも好きな時にドラムを叩ける環境というのは夢の一つだと思いますが、サウンドプルーフはそれが叶う環境です。また、そういう環境によって新たな選択肢が生まれる、やりたいことを実現できることで、ミュージシャンとしての可能性が広がるのではないでしょうか。
Long ver.
[出演] 高橋遥平 / (楽曲)Gvidon – Safe to Relax
PROFILE
プロドラマー
高橋 遥平
神奈川県出身。2012年、東京スクールオブミュージックを主席で卒業。現在はさまざまなアーティストのサポートやレコーディングに参加しながら、自身でドラムスクール「YT DRUM STUDIO」を運営。
Website:https://www.yt-drums.com/lesson/
Twitter:https://twitter.com/groovin_yohei