コラム 2019.06.12
ホント?ドラムが自宅で叩ける防音マンション
ドラムを自宅で心おきなく叩けるようになるためには、本当にドラムを叩いても大丈夫な「本物の防音マンション」を選ぶことが大切です。ここでは、楽器可物件と防音マンションの違いは何なのか、自宅でドラム演奏ができるレベルの防音マンションとはどんなものなのか、についてご説明します
楽器可物件でもドラム使用がNGになる理由は音の大きさと響き
「楽器可」のマンションであっても、その多くは演奏が認められる楽器が限られています。ギターやバイオリン、サックス、フルートなどの演奏はOKでもドラム演奏はNGである、というケースは少なくありません。これはドラムが数ある楽器の中でも特に音が大きく、しかもその音が周囲によく響いてしまうためです。
たとえ楽器可物件であっても、ドラム演奏をしても周辺住戸がその音をほとんど気にせずにすごせる、というレベルの防音性能を持っている物件は非常に限られてきます。そのため、自宅でドラム演奏をしたいという方は、楽器可物件を見つけたらいきなりそれに飛びつくのではなく、本当にドラムも演奏可能な物件なのかどうかについて事前に確認しておくことが大切です。
数ある楽器の中でもドラムは特に自宅演奏での制約が厳しい楽器だからこそ、防音マンション選びは慎重に行う必要があることを理解しておきましょう。
自宅でドラム演奏ができるレベルの防音マンションの構造は三重防音構造
自宅でドラム演奏ができるレベルの防音マンションの構造として挙げられるのは「三重防音構造」の防音マンションです。
防音マンションの構造としてはおもに
- 鉄筋コンクリート造
- 二重防音構造
- 三重防音構造
の3つが挙げられますが、鉄筋コンクリート造の場合、木造や軽量鉄骨よりもある程度音を遮ることができるという程度の防音性能しかなく、ドラムに限らずほとんどの楽器の音はそれなりに聞こえる状態になってしまいます。
二重防音構造なら、その遮音性能は鉄筋コンクリート造のマンションと比べて10倍以上の遮音性能が期待できます。そのため、ピアノやバイオリン・ギター・サックス・フルートなどかなり幅広い楽器演奏ができるようになります。
しかし、楽器の中でも特に音が大きく響きやすいドラムの場合は、二重防音構造であってもまだ近隣に音がそれなりに響く状態になってしまいます。そのため、二重防音構造の防音マンションでは、ドラム演奏は認められないケースがほとんどです。
これに対して三重防音構造の防音マンションであれば、たとえドラム演奏であっても近隣住戸がその音をほとんど気にすることがない状態にまで、音を軽減することができ、ドラム演奏OKとしてくれる可能性が高いです。ですから「ドラムが叩ける自宅がほしい」という場合は、三重防音構造の防音マンションを選ぶべきです。
特に、三重防音構造によってどれだけの遮音ができるのか、その目標数値を公表している防音マンションはおすすめです。たとえば遮音性能100dBの防音マンションの場合、一般的な鉄筋コンクリート造のマンションの100倍以上の遮音性能を誇りますので、これだけの数値がある防音マンションならドラム演奏も安心です。
自宅でドラムを叩くなら三重防音構造の防音マンションを探してみる!
ドラムを自宅で叩いて演奏したいという人は、近隣の住戸に演奏音での迷惑をかけないよう、防音マンション選びはしっかりと考える必要があります。たとえ楽器可の物件であっても、単なる鉄筋コンクリート造のものや、二重防音構造のものは、防音レベル的にドラム演奏には不向きです。ドラム演奏をしても近隣に迷惑をかけるリスクが少ないのは、三重防音構造の防音マンションです。
このクラスの防音性能を持つ防音マンションの数はかなり限られてきますが、見つけられたらほかにはない快適な自宅演奏ができますので、ぜひ、諦めず物件探しをしてみましょう。
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