マンションに住んでいる人は、一度は隣から聞こえる音を何とかしたいと思ったことはあるのでしょうか?
壁を一枚隔てた先で他人が生活をしているという環境では、何かと壁が気になることは多いですよね。
この記事では、防音壁を自分で作る方法から得られる効果までを解説させて頂きたいと思います。是非、この記事を読んで頂き、理想の防音壁をお部屋に設置して頂ければ幸いです。
1. 手軽に購入できるおすすめ防音壁3選
防音壁はインターネットで購入することができ、設置方法も非常に簡単な商品が数多く世に出ております。この章では、防音壁の中でも評判が良く編集部がお勧めできる良い商品をご紹介させて頂きます。
1-1. とにかく設置が簡単!ワンタッチ防音壁
(画像引用:ピアリビング)
ワンタッチ防音壁は、遮音シートを高密度のグラスウールで挟み込んでいる商品です。
防音専門ピアリビングのオリジナル商品で信頼性も高く、約15~20dBの軽減効果がある商品となっています。
防音性能以外にもお勧めできる点は、設置方法が非常に簡単という点です。おそらく数ある防音壁の中においても使い勝手の良さはTOPクラスと言っても過言ではないでしょう。その理由は2つありますのでご紹介させて頂きます。
「設置が簡単な理由 ~其の一~ 」
防音壁を部屋のサイズに合わせて切ったりしなければならない商品が一般的です。しかしワンタッチ防音壁は注文段階で部屋のサイズを測って伝えると、そのサイズにぴったり合うようにカットされた商品が家に届きます!自分で切るというのは、結構難しい作業になりますし時間も掛かります。そういった点に配慮されている点は非常にお勧めです。
「設置が簡単な理由 ~其の二~ 」
(画像引用:ピアリビング)
つっぱりポールセットという商品もピアリビングで購入することが可能です。こちらの商品を用いることで、ポールと既存の壁の間にワンタッチ防音壁を挟み込むだけで設置ができるようになります。壁に防音壁を貼っていくという作業も多大な労力を用いますし、上手に貼れない等の問題も出てきますが、このつっぱりポールセットはそういった問題を解決してくれる優れものです!
実際に取り付けを行っている下記の動画をご確認頂ければ、自分が不器用で工作を不安に思われている方にも安心して頂けると思います。
1-2. ペットボトルを原料とするエコな防音壁!ホワイトキューオン
(画像引用:東京防音株式会社)
ホワイトキューオンは、ペットボトルから作られたエコマーク認定素材です。接着剤を一切使用していないので、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドも発生しません。
こちらの商品は厚さが50mm、10mm、7mmと3種類の商品バリエーションがありますので、例えば壁とピアノ等の楽器に設置する際、スペースが狭い場合にも対応ができますので、非常に使い勝手が良い商品となっております。
そして、もちろんエコだけが利点ではありません。ホワイトキューオンの効果実験映像で防音効果に関しても実証がされています。
※自分でカットして設置する場合は、大型のカッターナイフ等を使ってカットする必要があるため、そういった点では少し使い勝手が悪いかもしれません。厚みが選択できるという点が優れておりますので、そのあたりの問題でお悩みの方には特におすすめさせて頂きたい商品です。
1-3. カラーバリエーションが豊富で部屋がお洒落に!フェルトボード
(画像引用:DORIX)
繊維を絡ませて圧縮させたフェルトボードは細やかな品質で高級なインテリアを創造します。他の商品に類を見ないカラーの種類や模様を選べるので、お部屋のインテリアとして申し分ない商品となっています。
勿論、他の商品同様に防音性能に関しては確かな数値が実証されております。
(画像引用:DORIX)
また、高い断熱性があるため夏は涼しく、冬は暖かくといった効果による節電も見込むことができる商品です。実証実験においてエアコンの消費電力を20%削減したという数値もあるので、断熱効果に疑いはありません。
(画像引用:DORIX)
更にもう一つ特筆すべき点はメンテナンス部分です。ホコリは掃除機で吸えるのは他の商品も同じですが、こちらは水洗いも推奨されている商品となっています!洗って干せるということは、結構汚れてしまっても綺麗になる為、何度でも再利用ができる優れものと言えます。
2. 組み合わせで効果がUP!設置の裏技3選。
防音壁は他の商品との組み合わせで効果が上がります。前章でご紹介をさせて頂きました商品単体での使用も勿論有効ですが、この章でご紹介をさせて頂く方法と組み合わせて頂くと更なる効果が見込めます。
2-1. 王道中の王道!遮音シートと防音壁の組み合わせ
遮音シートと防音壁を組み合わせることで、より高い性能を引き出すことが可能です。遮音シートは厚みがあまりないため、防音壁の下に貼ったとしても邪魔になることはありません。下記に施工方法を記載させて頂きます。
①防音シートを壁に貼ります。
※繋ぎ目は絶対に重ねるようにして貼って下さい。
②防音壁を遮音シートの上に貼ります。
※遮音シートは音を跳ね返す作用があるため、特に部屋で自分自身が音を出す際の防音として考える時は表面に防音壁を持ってきた方が良い効果を期待できるでしょう。
編集部がお勧めする遮音シートは「サンダム」です。
(画像引用:ゼオン株式会社)
遮音シートでお勧めなのが上記の商品「サンダム K-PRO」です。
厚さ1.2mmという薄さにも関わらず、500Hz帯において20dBの遮音性能を誇ります。また、柔らかく裁断も容易な商品となっておりますので、施工性も非常に優れており簡単に設置することができる点も非常に魅力的と言えます。
2-2. 段ボールと組み合わせて吸音効果を強化!
段ボール単体でも防音効果があると言われておりますが、効果に関しては微妙と言わざるを得ません。音は振動を起こしながら響くため、振動を抑えるためにはある程度の重量が必要となります。段ボールの軽さからすると防音の効果は薄く、空気の流れを緩めて少し音が小さくなるといったイメージを持っていただくのが良いかと思います。
ただし、吸音という点でみると多少の効果は見込めます。
吸音の代表的な方法として、狭い隙間に音を通すことで空気の摩擦により吸音するというものがあります。段ボールは縦に丸くて細長い隙間がたくさん空いているため、その隙間に吸音効果はあるといえるでしょう。
2-3. 家具の配置を変えるだけでも効果抜群!
意外に思われるかもしれませんが家の中にある本棚やタンス等の家具も防音効果があります。音を小さくしたい方の壁に、そういった家具を配置するだけでも防音に繋がりますので、防音壁と組み合わせると非常に有効な活用方法となります。
注意して頂きたい点は、本棚やタンスに物が置かれていないと効果はありません。空の本棚やタンスを置いただけでは防音とならないので、何か物が置かれている(入っている)物を設置するようにしましょう。
3. まとめ
防音壁に関してご紹介をさせて頂きましたが、皆さんの想像と違って手軽に取り付けができそうと思われた方も多いのではないでしょうか?昨今の共同住宅における問題で最も多いのは騒音問題です。この記事を読んで頂き実践して頂くことで、皆様の生活環境が少しでも改善に向かうことができれば幸いです。