「練習でも本物のドラムセットを用意して、自宅のスタジオで叩きたい!」ドラマーなら、誰しもそう願いますよね。とはいえ、なかなかすべて用意するのは難しいもの。
そんなドラマーなら絶対に持っておきたいのが、「練習パッド」です。練習パッドにはさまざまな種類があるので、どれを選べばいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、練習パッドを使うメリット・デメリットや、選ぶときのポイントをお伝えしていきます。最後におすすめ商品もご紹介するので、参考にしてくださいね。
1.ドラムの「練習パッド」とは?
「ドラム」というと、これからドラムデビューする方は、ドラムやシンバルがセットになったドラムセットを想像される方が多いのではないでしょうか。しかし本物のドラムセットを使う場合、きちんと防音対策が施された部屋が必要になるため、多くの人は練習で使用していません。
そんななかで、ドラムセットが自宅で使えない人や、場所を問わず練習したい人のためにあるのが「練習パッド」です。トレーニングドラムとも呼ばれており、ドラムの金属枠「リム」があるものや、「ラバー・メッシュ・プラスティック」のものも。種類が豊富なので、自分に合った練習パッドを選ぶことができます。
これまでは叩いたときに本物と同等の感覚を得ることが難しかったのですが、最近では本物とかなり近いものも発売されました。日々楽器も進化しているので、将来的には本物かと錯覚するような練習パッドが出てくる可能性大です。
2.練習パッドを使うメリット・デメリット
ドラマーなら必ず持っている、練習パッド。しっかり練習してレベルアップしたいなら、必ず持っておきたいアイテムです。
ここからは練習パッドを使うメリット・デメリットをご紹介するので、購入する前に参考としてチェックしておいてくださいね。
2-1.練習パッドのメリット
ドラマーの練習にはかかせないとも言われる、練習パッドのメリットは以下の3つ。
・持ち運びが可能
・音量が小さいためどこでも叩ける
・価格が安い
もちろんドラムセットがあるとより効果的ですが、使用できない環境で「本物以外は叩かない!」と決めちゃうと、練習の時間は減ってしまいますよね。
そんな人を救うのが、練習パッドです。持ち運びも可能なので、いつでも・どこでも叩けるのが、メリットの1つ。スティックコントロールを向上させるためにも、疑似的であってもまずは練習してみましょう。
また、練習パッドはコスト面でもメリットばかり。環境を整えるために防音対策や電子ドラムを購入することも可能ですが、数万円~数十万円と、費用はかなり高くなってしまいます。
その点、練習パッドは2,000~10,000円ほどで購入できるので、初心者さんでも手に取りやすいのが嬉しいポイント。
これからドラムを始める人は、まず練習パッドを購入してみてくださいね。
2-2.練習パッドのデメリット
練習パッドを使えば、スティックワークや手順などは習得できますが、「音と力の関係」が体感できないのが唯一のデメリット。本物のドラムセットでなければ、音の強弱がつけられないのです。
ですので、スタジオを借りるときはドラムセットで「強弱」を意識して練習してみましょう。普通だと思っていたのに、実際は叩くのが強かった……なんてこともあるので、ドラムセットで定期的に叩くことをおすすめします。
3.練習パッドを選ぶときの3つのポイント
さまざまな種類がある練習パッドですが、「どう選べばいいかわからない」なんて悩んでいませんか?どれも素材や機能が違うので、これから長く付き合っていくには自分に合ったものを選ぶ必要があります。
そこで、悩めるあなたのために、選ぶときのポイントを3つご紹介しましょう。
3-1.跳ね返りを重視する
跳ね返りやすいものから、あまり跳ねないものまであります。この「跳ね返り」は練習パッドの「硬さ」が関係していて、硬いほど跳ねやすく、柔らかいほど跳ねにくいのが特徴です。
よく跳ねる硬い練習パッドは速く叩けるため、初心者さんは叩きやすいと感じる傾向にあります。ですが、それでは練習が水の泡。
本来ドラムは跳ねすぎない、中間程度の硬さです。叩きやすいものを選んでしまうと、本物のドラムを叩いた時に「叩きにくい」と感じてしまうので注意してくださいね。
おすすめは、最初は硬すぎず柔らかすぎないものを使い、基礎的な叩き方を学ぶこと。ある程度上達してきたら、跳ねない柔らかい練習パッドを購入し、スティックコントロールを上達させましょう。
3-2.ドラムの「リム」があるかどうか
本物のドラムには金属の枠「リム」があり、練習パッドには、リムがあるものとないものがあります。なぜリムがあるほうがいいのかというと、ミスをしたことがわかるから。
ドラムセットで叩いたときにミスしないためにも、練習パッドでリムに慣れておくことが大切なのです。
練習パッドについているリムも金属製なので、大きな金属音が鳴ります。自宅で練習される際は、できるだけミスをしないように注意してくださいね。
3-3.「打面」の素材は叩いた感覚で決める
叩く面を「打面」と呼びますが、素材は大きく分けて3つあります。
・ラバータイプ
・メッシュタイプ
・プラスティックタイプ
ラバータイプはゴム製の練習パッドで、跳ねやすさがちょうどいいです。音も大きくないので、賃貸でも練習しやすいのがポイント。
メッシュタイプは跳ねやすさ・静音性のレベルが高く、初心者さんにもおすすめ。時間帯を気にせず練習できるので、忙しい人も嬉しいですよね。
プラスティックタイプは、叩いた感覚が本物と似ているのが特徴。音は大きめなので、自宅を防音対策しているなら購入必須の練習パッドです。
4.厳選!ドラムの練習パッドおすすめ商品3つ
練習パッドを選ぶときに大切なのが、「跳ね返り・リム・打面の素材」の3つのポイント。これらのポイントをおさえていれば、叩いた感覚が本物に近く、上達すること間違いありません。
そこで今回は3つのポイントをおさえて、3商品を厳選。どれも人気が高く数千円とお手頃価格なので、「どれを選べばいいんだろう」と迷われている方はチェック必須です。
4-1.ヤマハ YAMAHA トレーニングパット 8インチ スタンド付 TS01S
画像引用:amazon
ヤマハの「TS01S」は、ラバータイプの練習パッド。音はあまり大きくありませんが、気になる場合は布をかぶせて叩けば安心です。
8インチとサイズは小さめですが、これをメインに使用してもよし。大きめのものと併用して、サブとして使ってもよしの練習パッドです。コンパクトなだけに持ち運びやすく、どこでも練習可能。
壊れにくくもちがいいので、長く愛用していけますよ。
4-2.EVANS エヴァンス 練習用パッド 7" Apprentice Beginner Practice Pad ARF7GM
画像引用:amazon
エヴァンスのラバータイプの練習パッドは、かなり人気が高い商品。跳ねやすさもちょうどよく、「叩き心地がいい」と評判です。
ご紹介するのは7インチですが、12インチ・6インチも。好きなサイズを選べるので、全て揃えて叩き比べてみるのもありですよね。
静音性も高いので、賃貸に住んでいる方や同居人がいる方でも使いやすくておすすめです。
4-3.TAMA TMP8S メッシュヘッド 練習用パッド
画像引用:amazon
「リム付きがいい」という人は、タマの「TMP8S」がおすすめ。メッシュタイプの練習パッドで、叩きやすさもピカイチです。ヘッドの張りも調整できるので、跳ねやすさもあなた好みに返ることが可能。
さらに静音性に優れており、夜の練習も気にすることなく行えます。学校や仕事終わりや、平日・休日問わず自由に叩きたい人は、この練習パッドが必須です。
周りのリムにあたると高い金属音が鳴ってしまうので、夜はできるだけミスをしないように気を付けてくださいね。
5.まとめ
ドラムの練習パッドについてご紹介しましたが、あなたに合うものは見つけられましたか?
本物のドラムを叩くには防音対策された部屋が必要になるので、部屋を用意するのもドラムセットを購入するのも、コストがかかりすぎてしまいます。しかしそんな状況でも練習できるのが、練習パッドです。
音が小さく叩き心地がよいものを選んで、自宅でトレーニングを重ねましょう。ドラムセットでミスなく叩けるよう、練習パッドでスティックコントロールを上達させてくださいね。