どれほど歌を練習しても、いつまで経っても歌詞を記憶できない事ってありませんか?
人前で歌詞カードを見ながら歌うと、スコアで身体の一部が隠れて格好悪くなり、あなたがチラッと歌詞を見た時にマイクから口が離れて、聞き手に歌が上手に聞こえなくなる場合もあります。
なぜプロはライブで歌詞カードを見ずに、何十曲も歌詞を間違えずに歌いきる事が出来るのでしょうか?
プロのボーカリストは1曲を初回の音合わせまでに最低100回、ライブ本番までに200回は練習していると言われています。
しかも編集部がプロのボーカリストに確認したところ、100回の練習(3分の曲なら5時間)をぶっ通しで行い、たった1日で歌詞は勿論のこと、曲を完全にマスターしてしまうというのです。
つまり、あなたが歌詞を確実に覚えられないのは記憶力が悪いからではなく、単に練習回数が足りない、または練習の方法を間違えているだけなのです。
でも100回通しで歌うなんて声帯が持たないという方のために、ここでは声枯れを治す効果のある漢方薬もお伝えします。
ただ曲に合わせて繰り返し練習しても、歌詞を完全に記憶することは困難です。ここではプロも練習している歌詞を確実に覚える効果的な覚え方をお伝えします。
歌詞を確実に覚えるコツは練習の順序と方法にあります。また練習の順番を間違えて練習しても効率が悪くなるだけです。まずは同じ曲を何度も繰り返し聴いて、あなたの体に染み込ませることから始めて下さい。
この練習方法をマスターすると、歌詞を確実に覚えることが出来るだけでなく、曲を上手に歌いこなす事も出来るようになります。
歌詞を完全に覚えて、人前で自信を持って上手に歌えるようになって下さい。
1.たった1日で完全記憶できる歌詞の覚え方
1-1.リピートして同じ曲を何度も聴く
まずは、1曲リピートで同じ曲だけを最低1時間以上聴いて、あなたの体に曲を染み込ませることから初めて下さい。5分の曲なら1時間で12回聴くことが出来ます。
この時にオーディオではなく、イヤホンやヘッドホンなどで、他のノイズを拾わないような環境で集中して聴くことがポイントです。特に運転しながらカーオーディオでは、聴くことだけに意識を集中する事は出来ません。音楽を聴きながらスマホ等の操作をしてもいけません。
ただ情景を思い浮かべながら、歌詞に意識を集中して聴いて下さい。
歌詞のイメージを頭の中で具現化してください。文字の記憶ではなくイメージ映像の記憶に変えることで、記憶に定着しやすくなります。
通常の歌詞には内容の連続性があり、具体的な情景をイメージすると次の歌詞を連想しやすくなります。
1-2.パートを分割して、歌詞カードを見て覚える
次に、曲を聴きながら歌詞カードを見て歌詞を覚えます。歌詞カードが無い場合には、インターネットで検索してスマホ画面に表示させるか、パソコンで印刷して作成しましょう。
イントロ、Aメロ、Bメロ、サビの様に、歌詞のパートを分割して線を引いてください。
続いて、サビなどで歌詞に繰り返しのパターンがある場合は、歌詞カードの歌詞の違うところにアンダーラインを引いて下さい。スマホ画面を見ている場合は、歌詞の違うところに意識を集中してください。
歌詞は通しで覚えるのではなく、図の様な部分に分解して、構成単位で記憶しましょう。
図:代表的な曲の構成例
1-3.ワープロソフトで曲を聴きながら歌詞を打つ
次に、パソコンをお持ちであればワープロソフトを使用して、歌詞カードを見ないで、曲に合わせて歌いながら歌詞を打ち込んで下さい。
スマホでは、予測変換で2回目以降に文字が候補表示されてしまう可能性が有るので、スマホではなくパソコン入力がお勧めです。スマホしかお持ちで無い場合には、予測変換機能をオフにすれば、メモ帳アプリなどを利用しても良いでしょう。
繰り返しであっても、コピーアンドペーストを使用したり、“繰り返し”と入力してはいけません。かならず毎回全ての歌詞を手入力して下さい。
Aメロ、Bメロ、サビの様に、曲の構成ごとに間隔を空けて改行してください。この打ち込み作業は、歌に遅れずに、スムーズに入力できるようになるまで続けて下さい。
1-4.間違えなくなるまで歌詞を全て紙に書きだす
次に、いよいよ紙への書き出しです。手書きで歌詞を書くのは、普段あまり文字をあまり書かない人にとっては面倒に思われる作業かも知れませんが、歌詞全文の手書きこそが、記憶への最短ルートと言われています。
この時には、曲を聴いてはいけません。曲を思い出しながら、ただ歌詞を紙に書いて下さい。分からない時は、その部分は空白でも構いません。最後まで書いたら、見直しをして分からなかった歌詞を記憶し、また初めからやり直して下さい。
この暗記による歌詞の記述を、1曲全て完全に間違えなくなるまで何度でも続けて下さい。
1-5.歌詞を見ずにボーカルレスの曲を歌う
ここまでくれば、すでにあなたは歌詞の大半を記憶しています。ここから、歌詞カードを見ずに、ボーカルの入っていないボーカルレス音源をバックに歌を歌って下さい。
歌詞を途中で忘れても、歌詞を見ないで歌ってください。間違えた箇所は曲が終わってから歌詞カードなどで確認して下さい。
ボーカルレスの音源が市販されていない場合には、スマホ用の無料カラオケアプリ「うたスマ」などで“ボーカルを消す”スイッチをオンにすれば、ボーカルの音をほとんど聴こえないほど迄に小さくして、カラオケ用の音源で練習する事が出来ます。
引用:スマホカラオケアプリ「うたスマ」
バンドでボーカルパートを担当される方でボーカルレス音源が無い場合は、楽器パートのバンドメンバーに演奏して貰い、練習スタジオ等で録音して音源を作成する方法もあります。
1-6.歌詞を見ずにアカペラで歌う
最後の練習は、音源無しにメトロノームのクリック音をだけを流して、クリック音に合せてアカペラで歌う方法です。
音源をバックに練習していると、音源を聴いて次の歌詞を予測することが可能ですが、バックの音源が無い場合は、歌は順番やパートを意識していないと、続けて歌う事がとても難しくなります。この練習方法は一切のヒントなしに歌詞がきちんと出て来るための練習になり、緊張した本番で生きてきます。
先程と同様に、歌詞を途中で忘れても歌詞を見ないで歌ってください。間違えた箇所は曲が終わってから歌詞カードで確認して下さい。
メトロノームのクリック音をバックに歌の練習をすることで、リズムを正確に把握できるようになり、歌が飛躍的に上達します。
初めは、スピードを70%程度に設定して、徐々に10%ずつ上げて100%にしていくと、よりリズムに正確に合わせて歌えるようになります。
メトロノームをお持ちで無い場合は、無料のスマホアプリなどを利用すると良いでしょう。但し、正確なクリック音の再生には市販の電子メトロノーム等が必要です。無料のスマホアプリは、スマホがマルチタスクによって同時に他の多くのプロセス処理を行っている為に、わずかにリズムの誤差があると言われています。
写真:電子メトロノームの例
引用:Amazon KORG メトロノーム MA-1
1-7.100回以上歌う
プロのボーカリストは歌を覚える為に、最低でも100回、ライブ本番前までに200回は練習していると言われています。
3分の曲であれば、1時間に20回、5時間通しで練習する事が出来れば練習回数が100回に達します。途中適宜、喉を傷めない様に休憩や水分を取って下さい。
例えば、ボーカル有りの音源をバックに40回、1-5でご紹介したボーカルレス音源をバックした練習を30回、1-6のクリック音源をバックにしたアカペラ練習を30回など、合計100回以上続けて練習して下さい。歌詞を間違えたり忘れた場合には、途中で歌詞カードを見ずに、歌い終わってからその都度見直して下さい。
但し、100回もの歌練習を通しで行えば、プロのボーカリストでもない限り、声帯を痛めてしまう可能性があります。従って、声帯へのダメージを減らすために、歌を覚えるための練習では、喉で歌うのではなく、腹式呼吸を習得して、腹から声を出すイメージ練習も同時に行うと良いでしょう。
練習時間を細かく分けて何週間もかけて1曲を練習するのではなく、なるべく一日にまとめた時間を用意して一気に曲を仕上げて下さい。
2.まとめ
以上の7つの手順を、正しい順序で練習することで、最短一日で歌詞を記憶し曲を仕上げることが可能になります。
この方法で1日で完全に歌詞を覚えるには、かなりの集中力が必要になりますので、疲れやすい方の場合には、自分に合った方法にアレンジして練習日数などを決めても良いでしょう。
歌詞を完全に覚えるためには、繰り返しの練習が不可欠です。しかし、繰り返しの歌の練習は声帯に大きな負担をかけることになります。そんな方のために、声枯れに効く漢方薬「響声破笛丸料」をお伝えします。
引用:Amazon 響声破笛丸料
この漢方薬は以前から「歌が上手くなる薬」として、密かにボーカリスト達の話題になっているそうです。
編集部で試したところ、歌う前に飲むと確かに声の通りが良くなる気がしました。1回あたり百円以下ですので、一度試してみてはいかがでしょうか。長時間練習やライブ本番前などにお勧めします。
ぜひ歌詞を完全に覚えて、自身を持って人前で格好よく歌を披露して、あなたの成功を掴んで下さい。