バンド演奏は、仲間の一体感を実感できますし本当に楽しいですよね!
本番だけでなく練習もバンド仲間と一緒に行いたいと思っている方は、数多くいらっしゃるのではないでしょうか?
バンド練習は個人練習と違って、スペースの確保や音の問題へ気を配らなければなりません。
学生の時は、学校等でバンド練習をできる機会はあったかと思いますが、社会人になると中々そういった機会も無いかと思います。
この記事を読んで頂くと、貴方が求める最適なバンド練習場所を知ることができます。
是非、最適なバンド練習場所を見付けて頂き、仲間との有意義な時間を過ごして下さい!
第1章 バンド練習場所に求められる条件
バンドの練習場所には、メンバー全員で演奏できる広さと楽器の音が合わさることによる大音量を防ぐ(周囲に迷惑を掛けないようにする)ことが必要です。また、メンバーの集まりやすい場所という点も非常に重要な条件となります。
「1-1 メンバー全員で演奏できる広さ」
求められる演奏スペース(帖) | |
3名のバンド | 4帖~7帖 |
4名のバンド | 8帖~10帖 |
5名のバンド | 12~14帖程度 |
◆3名でバンドを組んでいる場合(4帖~7帖程度必要)
ドラムを演奏するメンバーがいる場合には、6帖の広さが最低でも必要となります。ドラム演奏には、スティックを振ること等を考慮すると2m×2mくらいのスペースが必要です。仮にドラム演奏が無いバンドを組んでいる場合には4帖~5帖のスペースでも可能です。
引用:株式会社ノア
◆4名でバンドを組んでいる場合(8帖~10帖程度必要)
人数が増えると楽器の機材(アンプ、ミキサー等)が増えるため、演奏に求められる広さはより大きくなります。
引用:株式会社ノア
◆5名でバンドを組んでいる場合(12~14帖程度必要)
人数が増えることにより、狭いと息苦しさを感じることもあります。5名でゆとりを保つスペースで演奏を行う場合には、12~14帖程度の演奏スペースを確保することが理想的な広さとなります。
引用:株式会社ノア
「1-2 バンド練習の音に対する対策」
バンド練習を行うと、各楽器の音が重なり個人練習の時よりも大きな音が発生します。この発生する音に何らかの対策・対処ができない限り、周囲の人々からの騒音クレームを受けることは必須です。
「1-2-1 バンド練習の音の大きさを知る」
音の大きさや強さを表す単位として、dB(デジベル)という単位が使われます。数値が大きくなる程、大きな音になることを表します。実際に聞こえる大きさですと20dBの大きさが違えば、聞こえる音の大きさは10倍違うことになります。
例えば、下記の表を見て頂くと分かりますが、ロックバンドの演奏は飛行機のエンジン音に例えることができるくらい大きな音ですので、音に対する対策を行うことは極めて重要と言わざるを得ません。
「1-2-2 バンド練習音対策2つの方法」
バンド練習の音に対する騒音クレームの対策は2通りあります。1つは防音がしっかりした場所で演奏を行うこと。もう1つは大きな音を出しても迷惑が掛からない場所でバンド練習を行うことです。非常にシンプルですが、自分で音を防ぐor音が迷惑にならない場所を探すという2つの選択肢の中から、バンド練習場所を探す必要があります。
「1-3 メンバーの集まりやすい場所」
バンド練習を行うためには、メンバーが集まりやすい場所で練習を行うことが大切です。楽器によっては機材等を持って来なければならないこともあり、練習場所への距離が長いと負担が大きくなることがあるからです。
実際にバンド練習を行っている方に話を聞くと、バンド結成時にまず練習場所として2ヵ所程度決めることが一般的とのことでした。これは予約状況等により、想定していた場所を確保できないことがあるための対策とのことです。
第2章 お勧めのバンド練習ができる場所(防音設備有り)3選
バンド練習を行う場所としては、費用が掛かったとしても防音設備のしっかりしている所で練習することが最も良いと思います。機材がある程度準備されており、快適な空間で練習できる環境が整っていますので、集中して演奏を行えるため練習の質が大きく向上します。練習場所の第一候補には是非防音設備が整っている場所を選んで頂くことをお勧めします。
「2-1 防音スタジオを借りる」
防音スタジオは部屋の広さが数種類ある場合が多いので、自分のバンド人数に適した部屋を借りることが可能です。また、機材等が設置されている場合が多いので、アンプ等を持参しなくても良いというメリットがあります。
今回は関東近郊のスタジオでアクセスの良いスタジオランキングと費用の安いスタジオランキングを記載させて頂きます。また、現役でバンドを組んで活動している方に聞いたお勧めの防音スタジオ業者を3社紹介致します。
「2-1-1 スタジオランキング」
多店舗展開をしているスタジオは、店舗立地が異なるのでバンドメンバーに併せて場所を選べるというメリットがあります。また、スタジオを借りる際に値段を重視される方も多いと思います。店舗数と価格に関してランキング表を作成しましたので、バンド練習場所を決める際の参考にして頂ければと思います。
◆アクセス(店舗数)ランキング
スタジオ名 | ホームページアドレス | |
第1位 | サウンドスタジオNOAH(22店舗) | http://www.studionoah.jp/ |
第2位 | Rinky Dink Studio(19店舗) | http://www.rinky.info/studio/ |
第3位 | スタジオペンタ(18店舗) | http://www.studiopenta.net/ |
第4位 | GATEWAY STUDIO(13店舗) | http://www.gw-studio.com/ |
第5位 | CLOUD STUDIO(6店舗) | http://www.cloud-9-studio.com/ |
第6位 | スタジオノード(4店舗) | http://www.studio-node.com/ |
第6位 | BASS ON TOP(4店舗) | http://bassontop.tokyo.jp/ |
◆価格(1時間当たりの最安値)ランキング
スタジオ名 | 場所 | 価格(1h) | ホームページアドレス | |
第1位 | スタジオペンタ | 立川 | 900円 | http://www.studiopenta.net/ |
第1位 | Sonic Band Studio | 高円寺 | 900円 | http://sonicbandstudio.com/ |
第1位 | BASS ON TOP | 中野 | 900円 | http://bassontop.tokyo.jp/ |
第4位 | サウンドスタジオNOAH | 下北沢 | 1,000円 | http://www.studionoah.jp/ |
第4位 | Rinky Dink Studio | 梅が丘 | 1,000円 | http://www.rinky.info/studio/ |
第4位 | スタジオノード | 秋葉原 | 1,000円 | http://www.studio-node.com/ |
第7位 | GATEWAY STUDIO | 高田馬場 | 1,150円 | http://www.gw-studio.com/ |
「2-1-2 現役バンドマンがお勧めする防音スタジオ3社」
業者名 | ホームページアドレス |
サウンドスタジオNOAH | http://www.kknoah.co.jp/ |
GATEWAY STUDIO | http://www.gw-studio.com/ |
BASS ON TOP | http://bassontop.tokyo.jp/ |
◆抜群のアクセシビリティを誇る「サウンドスタジオNOAH」
都内に22店舗を運営する最大手のスタジオ。部屋の広さにも多数のヴァリエーションが有り、3.5帖の部屋から最大159帖の部屋まで用途に併せて幅広く選択することができる。スタジオに常設されている機材以外にも、オプション機材の貸出もあるため演奏道具を忘れた際にも対応が効きます。
利用料金は1時間800円~(部屋の広さにより異なる)となっており、リーズナブルな料金設定も魅力の一つです。
スタジオノア 秋葉原店 引用:株式会社ノア
◆夜間練習がとってもお得な「GATEWAY STUDIO」
1都3県(東京、千葉、神奈川、埼玉)に13店舗展開しているスタジオ。スタジオの広さは10帖以上のタイプがほとんどで、広々とした空間で演奏を行いたいと言うニーズに応えています。部屋の広さが広いため、利用料金は1時間1,500円前後~という形になりますが、夜間23:00~朝の7:00までにナイトパックが設定されており、夜間に長時間練習を行いたいという方にとっては、とても嬉しい料金体系となっています。
GATEWAY STUDIO 高田馬場3号店 引用:GATEWAY STUDIO
◆レコーディング環境が整っている「BASS ON TOP」
都内4店舗を運営するスタジオ。特徴としてはCD作成まで可能なレコーディングスタジオが挙げられます。レコーディングからマスタリング、CDプレスまでのトータルサポートを受けられるスタジオとして有名です。
部屋の広さは8帖~30帖程度の広さのスタジオがありますので用途に併せて使うことが可能です。また、費用に関しては通常のスタジオは1時間1500円前後~、レコーディングスタジオは1時間8,000円前後~の料金設定となっています。
BASS ON TOP池袋北口店 引用:BASS ON TOP
「2-2 ライブハウスを借りる」
ライブハウスでバンド練習を行うことにより、本番に近い環境で練習を行うことが可能です。また、PV撮影も時間を掛けて行うことができる点や客席にどのように音が聞こえるのかを事前に確認できる点も魅力です。費用が少し掛かってしまいますが、自分たちのバンドの質を高めることができますのでお勧めです。
ライブスタジオ同様に、現役バンドマンが勧める都内のライブハウスを3ヵ所ご紹介致します。
ライブハウス名 | ホームページアドレス |
Los Angeles Club | http://www.losangelesclub.jp/ |
Live Cafe mono | http://live-mono.com/takadanobaba/ |
OREBAKO | http://orebako.com/index.php |
◆ロックバンド憧れの「Los Angeles Club」
丸ノ内線「東高円寺」駅徒歩1分にあるライブハウスです。1985年から続くロックファンには有名なライブハウスで、気志團等のメジャーアーティストを輩出しています。収容人数100名という大きなライブハウスで、利用時間は10:00~22:00の間の6時間を自分達で選ぶことが可能です。料金は6時間で平日54,000円、土日祝86,400円です。平日利用ですと1時間の利用料金が実質1万円を切りますので、ライブの臨場感を味わいながら練習できることを考えると安いと思います。
Los Angeles Club ライブ風景 引用:黒沢音楽教室 KENNY MUSIC
◆破格の値段で演奏できる「Live Cafe mono」
JR山手線「高田馬場」駅徒歩2分にあるライブハウス。ライブハウスでは珍しい白を基調とした内装で、コンセプトを貴方色に染め上げて下さいというお洒落な空間。スタンディングで100名入場できるため、大きさは申し分ありません。最大の特徴は、レンタル代がとにかく安いこと。平日の昼間5時間の利用料金が35,000円という破格の金額です。ライブハウスを借りることに敷居が高いと感じているバンドの方にとっては、非常にお勧めのライブハウスです。
Live Cafe mono ステージ 引用:Live Cafe mono
◆ライブステージでお客様を前に演奏できる「OREBAKO」
JR山手線「新宿」駅徒歩5分にあるライブハウス。ライブ出演には審査があることが一般的ですが、ここは小中学生以上ならば審査無しでライブの出演が可能です。練習を行った場所で、確実にステージに上がることができるのは魅力的です。スタンディングで150名入場できる大きめのライブハウスで、平日の15時~22時(7時間)の利用料金は100,000円です。
OREBAKO ステージ 引用:ライブハウス新宿OREBAKO
「2-3 公共施設を借りる」
都内23区の公共施設のレンタル室を一覧にまとめました。レンタル料は2時間3,000円程度で15帖~30帖程度の音楽室を借りることができるため安いです。注意点としては、ライブスタジオ・ライブハウスのように防音設備・機材が充実していないこと、レンタル室の防音性能によってはドラム演奏等が禁止されることがあります。また、バンドメンバーに施設のある区に在住している人がいなければいけないなどの条件がある区もありますので確認が必要です。
※赤文字がバンド演奏対応(ドラム可)の施設です。
「2-4 防音賃貸物件を借りる」
自宅でバンドの演奏ができれば、演奏時間を気にすることなく思う存分にバンド練習が可能となります。一方で賃貸住居なので周囲の日常生活を考えなくてはならないため、楽器の制限等が掛かっている場合が多く、自分たちのバンド練習ができるかの注意が必要です。
今回は都内で防音物件を複数棟展開しているブランド力のあるマンションを3社ご紹介します。
マンションブランド 業者名 | 各社の特徴 |
サウンドプルーフプロ ツナガルホールディングス株式会社 | ・生ドラムの演奏が可能 ・目黒等の人気のエリアに物件を展開している。 |
音楽マンション 越野建設株式会社 | ・特殊なコンクリートを開発して防音。 ・値段がリーズナブル。 |
ミュージション 株式会社リブラン | ・1LDKの広めの部屋を中心に作っている。 ・防音マンションの先駆け的存在。 |
「2-4-1 生ドラム演奏可能なサウンドプルーフプロ」
城南エリアに展開をしているサウンドプルーフ。音楽のプロ仕様として開発された三重防音構造(壁・床・天井が三重)により、生ドラムの演奏が可能となっているため、防音性能は最高峰を誇ります。ロックバンドのバンド練習も可能なので、ライブスタジオやライブハウスと同じくらい、大きな音を出してバンド練習を行いたい方にお勧めです。
サウンドプルーフプロ バンド演奏風景 引用:ツナガルデザイン株式会社
「2-4-2 特殊コンクリート物件で防音施工する越野建設」
都内北東部エリアに展開している越野建設。ゼネコンの強みを活かし、硬強度コンクリートを開発して防音を実現しています。周辺マンション相場との賃料差があまり無いので、安い物件を求めている方には最適です。
ヴィラアンダンティーノ バンド演奏風景 引用:越野建設株式会社
「2-4-3 防音物件の先駆け。ミュージション」
東武東上線エリアに展開しているミュージション。名前を聞かれた方、知っている方は多いのではないでしょうか?電子ドラム等、一部の打楽器演奏にも対応しています。防音構造は二重防音という形で、壁・床・天井を二重にしている特徴があります。
ミュージション 東日本橋 引用:株式会社リブラン
第3章 費用を抑えて、でバンド練習ができる場所(防音設備無し)2選
第2章で紹介させて頂いたのは、いずれも費用が掛かる方法でした。この章では、費用を掛けずにバンド練習を行う方法をご紹介します。
「3-1 街中の路上で演奏を行う」
街中での演奏は道路交通法により、一般交通に著しい影響を及ぼす行為に該当するという点から、原則は必ず警察署長に届け出る必要があります。もっとも、よく街中で目にするバンドマン達は、ほとんど許可を取らずに演奏しています。合法的に行いたいなら、許可を取ることを忘れないようにして下さい。また、街中での演奏は周囲に見物客が集まる可能性が高いので、細かな練習というよりは、本番前の通し練習を行う場合等に最適な方法です。
「3-1-1 合法的に路上ライブを行える場所2選」
◆井の頭公園
東京では井の頭公園で合法的に路上ライブを行えます。井の頭アートマーケッツという事業の一環で、毎年12月に行われる審査に通過した場合、年間12,000円の登録料で路上ライブが可能となります。費用は少し掛かりますが、仮に365日で割ると1日あたり30円程度の利用料になりますので格安です。
(参照:井の頭恩賜公園100年実行委員会)
◆千葉県柏駅
都内からは少し外れますが、千葉県の柏駅前にはストリートミュージシャン認定制度というものがあります。ネットから申請書をダウンロードして郵送をすると3週間程度で許可証が届きます。登録料はわずか180円とお得です。注意点はCD等の販売行為を行ってはいけない点と、アンプ・ドラムセットの使用が禁止されている点です。
(参照:柏インフォメーションセンター)
第4章 まとめ
音楽の練習は個人で行うよりも、皆で音を合わせる練習の方が楽しいことは間違いないです。近年、ライブスタジオ等の施設が増えてきておりますので、今後はもっとバンド練習を行える場所が増えてきます。しかし現状では、練習場所がまだ少ないこともあり、自分達の希望する場所や時間で練習環境を確保することが難しいといった声が多数あがっています。
バンド練習場所として最善の選択は、いつでも使用できる防音物件を借りることで、確実にバンド練習が行える環境を確保することです。