引っ越しを考えており、賃貸物件を探しているという方の中には、部屋の防音性を重視しているという方もいるのではないでしょうか。
賃貸物件にはその構造などにも様々な選択肢がありますが、そのひとつである木造の物件は、「防音性が低い」というイメージを持たれることが多々あります。
引っ越し後に騒音などのトラブルを避けるためには、防音性について理解して慎重に物件を選ぶことが重要になるでしょう。
そこで今回は、木造の賃貸物件の防音性について、防音性の高い部屋を選ぶためのポイントや自身で行える防音対策も合わせてご紹介していきます。
これから物件探しを行う方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 木造賃貸は防音性が低い?
冒頭でもご紹介したように、木造アパートなどの木造賃貸物件は防音性が低いと言われることがあります。
その理由には、
・通気性の良さ
・振動が伝わりやすい性質
などが挙げられます。
音の種類には、例えば話し声などの空気の振動により伝わる「空気音」と、上階からの足音など、壁や床といった個体が振動することで伝わる「固体音」の2つがあります。
木造物件は通気性が良く、さらに鉄筋などと比べて振動しやすい性質から空気音と固体音の両方が伝わりやすいために、防音性が低いと言われることがあるのですね。
しかし、近年では建築技術が向上したことにより、気密性や断熱性の高い木造物件も多く作られており、隙間が少なくなっているために以前と比べて防音性は高まっています。
特に築年数の浅い木造賃貸であれば、防音性が大きく劣るということはないでしょう。
2. 賃貸物件のその他の種類と防音性は?
木造の他にも、賃貸物件の種類はいくつかあります。
それぞれの防音性の目安とともにご紹介します。
鉄骨造(S造) | ・アパートなどに多い「軽量鉄骨」、大型のマンションなどに用いられる「重量鉄骨」の2種類がある |
鉄筋コンクリート造(RC造) | ・鉄筋にコンクリートを流し込んだ構造 |
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造) | ・鉄筋コンクリート造で柱・梁に鉄骨を使用しているもの |
木造賃貸の防音性は年々高まっていますが、このように他の構造と比べると一般的に防音性には劣ってしまうのも事実です。
家賃などのメリットもあるため木造賃貸を選びたいという場合には、次章にてご紹介するポイントを意識して慎重に物件を選びましょう。
3. 防音性の高い部屋探しのポイント
木造賃貸でもその他の構造であっても、もちろん物件ごとでもその防音性は異なります。
防音性の高い部屋を選ぶために、次の3つのポイントを意識しましょう。
3-1. 築年数を確認する
まずは築年数です。
近年の建築技術の向上や、またエネルギー不足や環境への問題などから気密性・断熱性が重視されている背景などから、築年数が浅く新しい物件の方が高気密で防音性が高い傾向にあります。
築年数の浅い物件は家賃も比較的高くなってしまいますが、予算とのバランスを考えつつ新しい物件を選ぶと良いでしょう。
3-2. 立地や部屋の位置を確認する
騒音には、外部の環境や隣室との部屋の位置なども関係します。
隣の建物が近い、線路など大きな音が出やすいものが近くにあるなど、特に防音性の低い木造賃貸などでは、外部からの音が気になることもあるでしょう。
また、隣の部屋と生活スペースが隣り合っているような間取りだと、生活音が気になりやすくなります。
隣室の間取りについても尋ねてみると良いですね。
3-3. 内見時に音の響き方を確認する
例えば壁を軽く叩いた時に音が軽い場合には壁が薄く気密性が低いため音漏れしやすい可能性がある、部屋の中心で手を叩いてみたとき、音が部屋の中で反響していれば防音性が高いことが期待できるなど、内見時には、その部屋の音の響き方を確認することで防音性を確かめることができます。
この方法は隣人の迷惑になる可能性もありますので、担当者に確認を取り許可を得た上で行うようにしましょう。
4. 木造賃貸でもできる防音対策
4-1. 家具・家電の配置
話し声、テレビなどの空気音は、障害物を置くことで抑えることができます。
そのため、家具や家電の配置を工夫することも防音対策になるでしょう。
音の発生しやすいリビングでは、隣の部屋との壁に本棚を置いたりして対策しましょう。
厚い本を入れるなど、できる限り棚の中身を詰めておくと効果が高まります。
反対に、テレビなどの音の発生源となるものは壁から離して設置するのが良いですね。
4-2. カーペット・防音マットなどの設置
足音や物を落としてしまった際の音など、階下への音は衝撃を吸収することで抑えられるため、カーペットやラグ、また防音機能のついた防音マットなどを設置することで軽減することができます。
自身が騒音に悩まされないための工夫も重要ですが、集合住宅ではトラブルを避けるために自室からの音への対策を行うことも大切ですね。
4-3. 二重カーテンや遮音カーテンの利用
自室からの音漏れを防ぎ、また外部からの音への対策を行うために良いのが、カーテンを二重にしたり、遮音性のあるものにすることです。
遮音性の高いカーテンは、特に話し声などの空気音への対策に効果があるでしょう。
また、テープなどで窓やサッシの隙間を塞ぐのも、窓からの音漏れを防ぐのにおすすめです。
5. 騒音が気になる人は防音賃貸物件がおすすめ!
賃貸物件でも工夫を行うことで防音対策は可能ですが、完全に騒音を気にせずに過ごすということは難しいでしょう。
「騒音に悩まず快適に生活したい」
「音楽や映画など趣味を思い切り楽しみたい」
「周囲を気にせず家族やペットとの暮らしを楽しみたい」
そんな防音性を重視した住まいをお探しの方には、「サウンドプルーフ」の防音賃貸物件がおすすめです。
サウンドプルーフでは、コンサートホールと同様の多重防音構造と壁や天井、床、窓、ドアに至るまで徹底した防音設計により、高い防音性能にこだわった防音賃貸物件をご提供しております。
騒音のお悩みを解消できることはもちろん、24時間楽器演奏が可能など、それぞれのライフスタイルに合わせて充実した暮らしを叶えることができるでしょう。
防音物件に興味がある方は、ぜひその特徴や魅力を詳しくご覧ください。
まとめ
今回の記事では木造の賃貸物件について、その防音性が不安視されている理由や防音性の高い部屋探しのポイント、木造賃貸でも可能な防音対策まで詳しくご紹介しました。
近年では高気密・高断熱の物件が増えていることにより木造賃貸でも防音性が向上しており、しっかりと物件探しを行い、防音対策をすれば騒音に悩まされずに過ごすことも可能でしょう。
より防音性を重視しており、騒音のストレスやトラブルなく生活したいという方は、「サウンドプルーフ」の防音賃貸物件を検討してみてはいかがでしょうか。