コラム 2019.06.11
YouTuberになりたい?その前に環境から整えよう
YouTuberは、音楽や楽器を使用する機会が多くあります。しかし周囲の環境に配慮していないと、騒音トラブルに発展する可能性も。そこで今回は、騒音対策として何をすべきかお伝えします。
YouTuberは騒音トラブルに注意
YouTubeは世界中の人が簡単に動画を投稿できる動画サイトです。
そのYouTubeにオリジナルの動画をアップするYouTuberが、現在人気の職種として注目されています。
YouTuberを目指すうえで注意したいのが騒音問題。自信が演奏している動画をアップする場合はもちろん、会話も夜間であれば騒音に捉えられる可能性があります。
そのため、環境対策が十分にされていないと周囲へ騒音問題が起こり、裁判沙汰になる可能性があります。
騒音が問題となった事例と慰謝料
騒音が近隣とのトラブルの原因となることもあります。
過去には、騒音が原因のトラブルで、以下のような慰謝料が発生しています。
・上階子供の騒音に対する損害賠償請求事件:36万円
・大学合宿所の騒音と振動による被害により慰謝料の請求が認められた事件:40万円
・集合住宅内の騒音によりノイローゼ状態になったことで損害賠償請求が認められた事件:45万円
裁判所は損害賠償を払うか否かについて以下のような判断に基づいています。
・相手が一般的に不快に思うレベルの騒音は発生させてはならない
・ただ騒音を全く発生させないことは不可能である
つまり対象となる事例において、過度な騒音を発生していなかったか、また騒音を出す側が何かしらの対策をしていたかというポイントによって、損害賠償の有無が変化します。
一般的にどの家庭であっても多少の騒音はあります。そのためこれくらいの騒音ならと思い、環境対策が不十分になりトラブルが起こってしまうので注意が必要です。
昼間は55デシベル・夜間は45デシベルを超えると騒音
騒音の音の大きさはdB(デシベル)という単位で表します。
環境省が定める住宅における生活音の基準値は、昼間は55デシベル以下、夜間は45デシベル以下としています。これを超えると騒音であると認められます。
生活における音の大きさは、以下のとおりです。
・バスの車内70dB
・繁華街72dB
・地下鉄車内77dB
・ゲームセンター81dB
・普通の会話60dB
・ピアノ100dB
・ドラム110dB
・ステレオ80-95dB
・サックス(木管楽器)95dB
・ホルン(金管楽器)105dB
このように、夜では話し声であっても基準値を超えてしまいます。演奏のために楽器を使えばかなりの騒音で近隣へは迷惑がかかることは明白です。そのためYouTuberとして楽器を演奏するのであれば演奏できる環境づくりをしなければなりません。
YouTuberにオススメの騒音に対する環境対策
楽器による騒音を防ぐためには、環境対策として防音対策をしているマンションに住むことで周囲へ迷惑をかけることはありません。
マンションの防音性能は日本建築協会の定める遮音等級や遮音設計性能目標値を参考にしましょう。
遮音等級は、D値として表されており、この値が大きいほど遮音性が高く、小さいほど遮音性が低くなります。
木造マンションの場合は遮音等級がD-30~D-40程度です。また。防音に強いと言われる一般的な鉄筋コンクリートマンション(GL工法)の四方の部屋への遮音等級は最大D-50ほどで、遮音性能は45〜50dB(500Hz)程度しかありません。
そのため鉄筋コンクリートマンションであっても話し声を防音することは出来ても、楽器の演奏は騒音被害が出てしまいます。
不要なトラブルを防ぐためにも防音対策はしっかりとする
YouTuberを始める時に気を付けるべきことは騒音に対する環境対策として、防音マンションを選ぶことです。また防音マンションを選ぶ際の判断基準として防音性能を中心にお伝えしました。騒音は悪気がなくともトラブルに発展しやすいためしっかり環境対策を行いましょう。
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