カラオケが好きな人も嫌いな人も世の中にはいると思います。2015年のカラオケ参加人口は約4,750万人という数値が出ています(一般社団法人 全国カラオケ事業者協会:カラオケ白書2016より)。およそ国民の1/3がカラオケに参加したというデータから、カラオケが嫌いな人もカラオケに参加しなくてはいけない場に巡り合う可能性は高いです。
この記事では、カラオケを少し上手くなりたい、あるいは苦手な人でもカラオケが上達する簡単なコツをご紹介させて頂きます。
1. 意外に知らない選曲方法?選曲で変わる難易度
自分の中の十八番をカラオケに行くならば誰もが意識します。そんな十八番の曲を皆さんはどのように選んでいますか?実はこの選曲の段階でカラオケ上達への近道となるコツが存在しますのでご紹介します。
1-1. 好きな曲だから上手くなるわけではない。
このアーティストが好きだから、この歌詞に凄く共感するからといった理由で自分のカラオケレパートリーに加えると失敗することが多いです。自分一人でカラオケに行く場合は全然問題無いのですが、カラオケは友達や会社の同僚等の聴き手が存在するのが一般的です。
自分に合っていない曲を熱唱すると、自己陶酔・自己満足といった評価を聴き手が受ける可能性が高いので良いとは言えません。自然に声が出て、高音・低音共に無理なく歌える曲を見付けることが重要なのです。
1-2. これがオススメ!歌いやすい曲とは!?
歌いやすい曲 ~3つの条件~ |
|
1 | 音の高音・低音がなだらかで高低差があまり無い曲 |
2 | ラップ等の特殊な歌唱技術がいらない曲 |
3 | リズムが簡単な曲 |
歌いやすい曲は上記の3条件を満たす曲です。
そうはいっても、どういった曲が上記の条件を満たすのか分からないという方も多いかと思います。簡単に分かる方法が一つあるのですが、それは「俳優・女優が歌手として歌う曲」です。理由は歌に関しては、素人といっても過言では無い俳優・女優を短期間でレコーディングして曲を世に出すため、それほど難しくない曲になることが多いからです。
※星野源さん、松たか子さん等の例外は存在します。
2. 貴方は大丈夫?間違った練習法とは??
1章で紹介した方法で、自分に歌えそうな曲は見付けられたでしょうか?自分が自信を持って歌える曲が1曲あるだけで、カラオケへの考え方が変わってきます。自信を持って歌えるように練習を行いましょう!
2-1. とにかく聴くことに集中!聴きながら歌ってはいけない理由
まずは原曲を何度も聞いて覚えましょう。聴きながら歌ってしまうと、自分が歌いやすいような音程に変えてしまうことがよくあります。原曲を聴きこまないで歌ってしまうとこのような弊害が生じる可能性があるので止めましょう。
また、自分の話す言葉使いになってしまうという懸念もあります。例えば「そういう話」という歌詞があった場合、人によっては普段「そうゆう話」という形で「い→ゆ」と置き換えて話している人もいます。そうなった際には原曲と歌詞が異なることになり、聴き手に違和感をもたれますので、自分の話す言葉使いとならないように注意しましょう。
2-2. オク下で歌うのはNG
オク下とは、例えば高いドを低いドに変換して歌うことです。実際のカラオケ機械ですと-12という形でキーを下げたことになるので、原曲との印象は掛け離れてしまいます。そもそも、1章で無理のない高音域を出せる曲を選曲しているはずなので、あえてオク下で歌う練習は必要無いので止めましょう。
自分の歌がオク下となっていると指摘を受けた場合の直し方は、自分の歌っている声を録音することが最も効果的です。携帯等で録音して、原曲を聞いた後に自分の録音音声を聞くと一発で分かりますのでお勧めです。
3. 姿勢が重要!声以外に意識すべき3つのポイント
姿勢の中でも重要な3つのポイント |
|
1 | 下半身に力が入っている状態を作れているか |
2 | 下腹部を意識して、お腹が凹む状態をつくれているか |
3 | 背筋が伸びているか |
カラオケをしている時、歌うということで声に意識が集中してしまいますが、それ以外の3つのポイントを意識することで、もっと上手く歌えるようになります。楽器を演奏する際にチューニングは欠かせない物ですが、声を楽器と捉えると身体の調整が必要なことが分かります。
この章では、姿勢の中でも重要な3つのポイントをご紹介させて頂きます。
3-1. 足腰が重要!?下半身が声に与える影響とは
下半身がしっかりとしていると上半身が脱力してリラックスできるので、声の支えという感じで声が安定します。イメージとしては、「腰から下はどっしりと上はゆったり」というキーワードを意識して頂くと良いでしょう。
立ち方のコツは直立不動ではなく、両足は握りこぶし1~2個分間を空けて、両足の親指で踏ん張るというイメージです。電車に乗っている時等を想像すると近い形となります。
3-2. 歌の基本は腹式呼吸
歌は単に声を張り上げれば良いというものではありません。小学校や中学校の音楽の授業でも習ったことがあるのではないでしょうか。喉で出す声には限界がありますので、お腹から声を出すということが重要です。
お腹から声を出す腹式呼吸は慣れるまで大変かもしれませんが、声を出す時にお腹を凹ませるということを意識して歌うようにしましょう。
3-3. 背筋が伸びれば声が通る
背筋を伸ばすことによって声が全然変わります。試に猫背になって「アー」と発音してみて下さい、その後、背筋を伸ばして「アー」と発音してみましょう。驚くほど、声の質が変わっていることが実感できると思います。猫背になっていると胸郭が閉じてしまうことが原因で声が通らなくなります。
イメージとしては天井から頭のてっぺんが吊られているイメージを持って頂くと、背筋はピンと伸びます。
4. まとめ
今回ご紹介させて頂いた方法は基礎や初歩的な内容ですが、カラオケ上達の近道としては非常におすすめできます。少しのやり方や練習で上手くなるということを実感して頂けると、更に上手くなりたいときっと思ってもらえるようになると思います。是非、この記事の内容を実践して頂き、カラオケの上達にチャレンジしてみて下さい!