防音対策って何をすれば良いのだろう?
周囲の住居から聞こえてくる不快な音に悩まされている方、あるいは自分が楽器演奏等を行った際に周りに迷惑を掛けていないか?と不安に思われている方、その両者にお勧めさせて頂きたいのが防音素材です。
防音素材と聞くと、自分で設置したり色々と大変じゃない?と不安に思われるかもしれません。今回はできるだけ簡単に設置・利用ができる防音素材をご紹介させて頂きます。
1. 手軽に買えて手軽に使える防音素材8選
防音素材と聞くとイメージ的にホームセンター等で買うのかな?と思われる方が多いかと思います。しかし、今はインターネットで防音素材が簡単に手に入ります!わざわざホームセンター等に出掛けなくても、ボタン一つで簡単購入ができる商品をご紹介させて頂きます。
1-1. 壁に取り付けるならコレ!東京防音のホワイトキューオン
画像引用:amazon 東京防音 吸音・防音材 ホワイトキューオン
防音や騒音対策と考えた際、一番思いつきやすいのは壁ではないかと思います。
こちらの商品は壁に立てかけることもできますし、ピン止めやスプレー糊を使えば壁に取り付けて使うこともできます。
室内の反響を抑えたり、外部に漏れる音や外部からの音を減衰させる効果があり、グラスウールのようにチクチクとした感じが無い商品なので扱いやすいと思います。
壁以外にも、カーテンと窓の間に設置すれば、窓から聞こえる外部の音に関しても効果を発揮しますので、窓に対する防音としても効果的な防音素材です。
1-2. 遮音シートを張り付けて更に防音性能UP
画像引用:amazon 大建工業 遮音シート 940mm×10m/1巻
前項で紹介した防音材の効果を更に上げることが可能なのがコチラの商品です!
シートですので非常に薄い素材となっており、色々な防音素材に組み合わせて使用することができる優れものです。
ある特定の周波数で遮音性能が落ち込む現象(コインシデンス効果)の発生を抑えるという効果もありますので、他の防音素材を使っても音の問題が解決しない時は、コチラの素材を組み合わせて使ってみて頂くと効果がでることがあります。
注意事項としては結構重たい商品となりますので、壁に貼り付けたり他の商品と組み合わせて使う際には、しっかりと貼り付けておかないと剥がれてくる可能性がありますのでご注意下さい。
1-3. 床の防音対策は防振マットがお勧め
画像引用:amazon P防振マット
子供の足音やピアノの振動等、床への防音・振動対策に有効なのが防振マットです。
使い方は至ってシンプル!床に敷くだけです。
また、床を傷つけるということも防ぐことができるので、特に賃貸物件にお住まいの方にとっては、防音以外にも傷防止という隠れたメリットがあります。
特に木造アパートにお住まいの方は階下への音や振動が伝わりやすため、余計なトラブルを起こさないためにも、この商品を設置されることをお勧めさせて頂きます。足音は意識をしていないと結構大きな音になっている時もありますのでご注意下さい。
尚、こちらの商品に関しても前項で紹介させて頂きました防音シートと組み合わせることで防音性能が高くなります。実際に利用されている方の中でも、防音シートや防音タイルカーペットと併せて使用することで大きな効果が得られるようになったという声が上がっております。
1-4. 防音テープは防音素材の隙間を埋める万能製品
画像引用:amazon 東京防音 防音すきまテープ
防音素材を利用している中で、設置や組み合わせを行っていくと隙間ができてしまうということがよく起こります。せっかく防音素材を設置したのに、隙間から音や振動が漏れてしまっては効果が激減してしまいます。そんな時、この隙間テープを上手く貼り付けて頂ければ防音性能はグッと上昇します。
実例としては、1-1で紹介した壁や窓に設置するタイプの防音素材との組み合わせで使用される方が多くいらっしゃいます。窓や壁に防音素材がきっちりと収まるというケースは中々難しく、ちょっとした隙間はできてしまうものです。そんな時にこのテープで隙間を補強するというのが代表的な使い方です。
スポンジのような柔らかい素材でできており、このテープ単体で用いてもあまり防音性能は高くなりません。防音補強としての立ち位置にある商品という認識をお持ち頂ければ良いと思います。
1-5. 天井の防音に最適な吸音スポンジ防音
引用:amazon 【Rurumi】吸音 防音 スポンジ ボード ピラミッド 型
天井の防音に関しては悩まれる方が多いと思います。
下手に設置すると頭に落ちてきて危ないため、できるだけ軽い素材で防音性能が高い物を設置することをお勧めさせて頂きます。コチラの商品はウレタンスポンジで吸音効果も高いので、お部屋の中で楽器の演奏をしたいといった希望がある方に最適な商品です。また、ピラミッド型の凹凸があり、お部屋のデザインの一つのアクセントとして用いて頂くと素敵なお部屋に仕上がります。
注意点としては、煙を吸い込みやすいため、お部屋の中でタバコを吸われると匂いが染み込んでしまう点です。タバコを吸わない方がお部屋に来られる方は、できるだけコチラの商品を設置した部屋でタバコは吸わないようにしましょう。
1-6. 意外に聞こえる配管からの音。詰めて使う消音材。
画像引用:amazon 杉田エース 配管防音対策 ウレタン消音材 100型
夜寝るときに風の音が気になる、今日は雨音が強いな・・・。そんなお悩みを抱えていらっしゃる方にお勧めなのがコチラの商品です。換気口からの音は何も対策をしていないと結構気になってしまうものです。雨音や風の音等に関しては、かなり軽減されるのでお勧めです。
バイク・車の音に関しては、何も防音素材を使っていない時に比べて1/3くらい減少したかなという体感でした。国道等の大きな道路に接している方は、コチラの商品だけでは外からの音に関して納得ができる成果を得ることは難しいと思います。また、取付方法も他に紹介をした商品とは違い結構大変な点が少し難点となる商品です。
2. 3つに分類される防音素材それぞれの特徴と活用方法
防音素材は、「遮音材」・「吸音材」・「防振材」という3つの種類に分かれます。たくさんの防音素材を組み合わせることで効果は高まりますが、費用や住宅の状況等にもよりますので、全てを使うことは難しいかもしれません。本当に自分が必要と思う場所からまずは対応して頂くことをお勧めさせて頂きます。
2-1. 吸音材の特徴と活用・施工方法
吸音材はスポンジ質の柔らかい素材で音の反射や共振を防ぎます。素材自体が軽いので壁や天井に用いられることの多い防音素材です。
遮音シートと組み合わせる際には、上図のような形で下地に遮音シートを用いて、その上に吸音材が来る形で組み合わせて、表面に吸音材がくるように設置することをお勧めします。遮音シートは音を跳ね返す作用があるため、特に部屋で自分自身が音を出す際の防音として考える時は表面に吸音材を持ってきた方が良い効果を期待できるでしょう。
2-2. 遮音材の特徴と活用・施工方法
遮音材は、音を遮るために素材の密度が高く頑丈にできているのが特徴で固い素材の物が多いため、主に壁に使用することが一般的です。遮音シートという薄い商品でも重さがありますので、天井等に貼ってしまうと落下の危険がありますのでお勧めできません。
既製品の場合は壁に立てかけるだけで使うこともできますが、ボンド等で壁に貼ったり・壁の広さに併せて自分でカットする等の商品もありますので、自分がどの程度そういった作業をできるかの判断をしてから商品を選んで頂くことをお勧めします。
2-3. 防振材の特徴と活用・施工方法
ゴムはプラスチックといった比較的柔らかい素材で空気の振動を抑える効果があります。特に瞬発性のある音に強いので、激しい音が突発的に起こる打楽器の演奏やあるいは大きな道路沿いといった環境で効果が発揮されます。
室内に設置する場合には、ウレタンやシリコン素材の物がお勧めです。天然ゴムでも問題は無いのですが、ゴム特有の匂いが出るのであまり室内には設置しない方が良いでしょう。
屋外に設置する場合は、シリコン素材がお勧めです。シリコンは紫外線や雨風に強く、温度の高低にも強いため、外気にさらされる所には最適の素材です。ただし、油には弱いという性質があるため、油汚れが考えられる場所には使用しないようにしましょう。
3. 防音素材を試すのが面倒な貴方へお勧めする防音マンション
防音素材をご紹介させて頂きましたが、自分で買って取り付けるのが面倒だったり、過去に自分で防音素材を試してみたが効果が得られなかった・・。
そんな方にお勧めしたいのが防音マンション「サウンドプルーフ」です。
自分で防音素材を用いて作る防音性能とは比べ物にならないくらい高い性能が備わっているので、思いっきり音楽や楽器を楽しむことができます!立地も大田区・目黒区という城南地区において、どこに行くにもアクセスが良いだけでなく、一度は聞いたことがあるような有名な駅の近くに物件があるのが特徴です
サウンドプルーフは2つの商品に分かれているので用途に併せてお選び下さい。
3-1. クラシック系の音楽家に人気のサウンドプルーフ
「サウンドプルーフ中目黒」
二重防音構造でグランドピアノの演奏音が隣戸間で「ほとんど聞こえない」レベルまで減衰される防音マンションです。
お部屋の広さに関しては、グランドピアノを置いてシングルベッドを置ける広さで設計されておりますので、よくピアノの下に布団を敷いて寝るといったことの心配が無い物件です。
防音設備だけでなくALSOKの24時間防犯システムやグリル付のキッチン等、最新のマンションに備え付けられている暮らしに役立つ設備が整っています。
3-2. 部屋の中でバンド練習ができる!?驚異の防音性能サウンドプルーフプロ
「サウンドプルーフプロ目黒祐天寺」
ツナガルデザイン株式会社 TEL:0120-26-8000
三重防音構造で従来のサウンドプルーフよりも更に防音性能を上げたマンションで、生ドラムが演奏できるマンションとして昨今注目を集めてきている物件です。
壁・天井・床が三重なので圧迫感があるというイメージを持たれるかもしれませんが、お部屋の壁一面が鏡になっているため内見した方は口々に「広い部屋ですね」と言って頂けております。
全国屈指の防音性能であることは間違いないマンションですので、とにかく大きな音を思う存分出したい!という要望をお持ちの方は是非こちらのマンションを内覧してみて下さい!
4. まとめ
今回は防音素材に関してご紹介させて頂きました。買ってそのまま使用できる商品から加工しなくてはならない商品まで、多種多様な防音素材が売られています。是非、ご自分の用途にあった物を見付けて頂き、音に関するトラブルを軽減して頂ければと思います。
編集部が防音マンションの入居者にアンケートを取った所、周りからの音よりも自分が周りに迷惑をかけていないか心配という意見も数多く頂きました。集合住宅においては、ちょっとした防音をすることで近隣への配慮に繋がりますので、この記事が皆様の何かお役に立つことがあれば幸いです。